「インターホン」を使う現代男子の防衛術

言葉というのは複雑な存在といえます。例えば「TVインターホン」。これ、高級賃貸物件の設備一覧によく出てくるワードですが、検索してみると「TVドアホン」だったり「TVインターホン」だったりと、呼び名がまちまちです。そして面白いことにiPhoneで「ドアホン」を入力しようとすると、「ド阿呆」に変換されることもある。。。テクノロジーの進歩は素晴らしいですが、ときどきこうした笑えるハプニングもあります。

今回のテーマは、ちょっとした笑いの後はさておき「インターホン」です。

高級賃貸物件の最大の魅力は何といっても「安全」です。そしてその安全性を確保するためには、以前ご紹介したオートロックに必須となる「インターホン」が重要です。これがあれば訪問者が誰かを確認することができるわけですから、安心感は格別です。

さて、年末といえば、定番の時代劇となっていた『忠臣蔵』を思い出します。赤穂浪士が主君の敵、吉良上野介を討つラストシーン。赤穂浪士は名を尋ね、吉良上野介を見つけます。しかし現実はドラマとは違って、訪れる人全てを知っているわけではありません。

名前と顔の確認は、時代を問わず重要な問題なのです。

ちなみに、その吉良上野介役を演じた森繁久彌さんは2009年に亡くなり、世田谷区は小田急線千歳船橋駅から旧森繁邸に繋がる千歳船橋商店街の一通りを「森繁通り」と命名しました。その「森繁通り」を抜けたところにある世田谷区船橋は高級住宅街です。

なお、GHQは戦後の日本に対し、仇討ちを恐れて忠臣蔵の上演を禁じたと言われています。

さて、このような歴史の中で生きる現代の我々。インターホンによって相手を確認する―それが現代ニッポン男子の防衛術なのです。

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2023年8月1日

執筆者: 川浦剛志