「24時間セキュリティ」:警察以上に頼りになるシステム

日本では年間40万件を超える泥棒被害が発生しているという。「ぬすっと」は国技と言っても過言ではないだろう。空き巣だけでなく、居住者が居る間の忍び込みも後を絶たない。首都圏は確かに便利だが、眠らない街ゆえに犯罪も眠らないのだ。

そんな中、高級マンションには二種類のセキュリティがある。一つは「24時間セキュリティ」、もう一つが「24時間有人管理」である。これら二種の違いを理解し、自分にあったシステムを選ぶことが大切だ。

まず「24時間セキュリティ」は、センサーやカメラによる常時監視を中心としたシステム。侵入者を感知すると警備センターに直通で通報され、30分以内に駆け付けてくれる。マンションによっては10分以内到着とうたうところもあるそうだ。つまり物理的に警備員が常駐しているわけではなく、異常時に呼び出す仕組みといえる。

これに対し「24時間有人管理」は、文字通り警備員あるいは管理人が実際にマンション内に待機している。警備センターに直通でつながるカメラやセンサーを前提としつつ、人の目でリアルタイムに監視しているのが最大の違いだ。

つまりどちらを選ぶかは、警備員の顔を知りたい派か、知らないで済ませたい派か、という個人的嗜好の問題といえる。警備員に会う機会が多いほうが犯罪抑止力は高いだろうが、その分プライバシーが守られにくいというトレードオフもある。

さてここで話は変わるが、警視庁の統計資料によると、令和4年中の日本国内における侵入窃盗の認知件数は40万7911件。これに対し、検挙件数は14万8122件である。つまり実に6割以上が未解決となっている計算だ。10件に6件は泥棒が逃げおおせていることになる。

仮に自分の家が空き巣に遭ったとして、警察に出頭して被害届を出したところで、被害品が戻ってくる可能性は決して高いとはいえない。むしろ自分の時間を無駄に使わされるだけだ。それなら最初から泥棒を寄せつけないことが一番という結論になる。

要するに、高級マンションの24時間セキュリティとは、警察以上に頼りになる防犯システムなのだ。愛おしい家族の安全を、第三者ではなく自分の手で守りたい。そう決意した男なら、躊躇うことなくこのシステムを選ぶべきだ。

執筆者: 川浦剛志