「敷地内ゴミ捨て場」:心配からの解放

高級マンションを選ぶ際の重要なポイントの一つが「敷地内ゴミ捨て場」である。都心の高級マンションにおいては、ごみ出しの手間を軽減するため、敷地内に専用のゴミ捨て場を設置しているところが多い。

これは外出時の格好でゴミを抱えて建物の外に出る必要がないため、住人のプライバシー保護にも繋がる。また、ゴミを置いてくるタイミングが自由なので、深夜や早朝でも気兼ねなくゴミ出しができる。

ゴミ置き場の管理は建物の管理会社が行うことがほとんど。不法投棄されかねない大型ゴミの撤去や、ネズミ対策など衛生面のメンテナンスも任せられるので、住人はゴミに関する事務手続きや心配からも開放される。

この「見えないゴミ処理」こそ、高級マンションが提供するサービスの一つと言えるだろう。ごみなんて眼に見えなければ存在しないも同然。だからこそゴミの存在を意識することなく生活できる環境が理想なのだ。

アメリカのテレビアニメ「ザ・シンプソンズ」には、ドーナツの形をしたゴミ箱が登場する。主人公のホーマー・シンプソンがゴミ箱の中で寝ていたり、ゴミ箱と会話をしたりと、ゴミ箱自体が一つの個性的なキャラクターのように描かれている。

つまりゴミ箱こそが、この物語の象徴なのだ。見た目は汚いゴミ箱でも、実は人の心を癒やす大切な存在だった、と。

高級マンションの敷地内ゴミ置場もまた、単なるゴミの容れ物以上の意味を持っている。ゴミから開放された、心休まる空間を我々に提供してくれるのだ。

敷地内ゴミ置き場のある高級マンションに住むこと。それはゴミの心配から解放され、心穏やかな日々を送れる環境を手に入れることに他ならない。

2024年1月1日

執筆者: 川浦剛志