なるほど。どちらも良し悪しがありますからねー
まずは、どちらの不動産賃貸仲介業者が良いかを判断する前に、それぞれの特徴を見てみましょうね。
ある人にはメリットと感じても、またある人にはデメリットと感じることはあるものです。世の中には色んな業種の色んな職種がありますから。
自分はどちらに魅力を感じるか?ということを整理して決めるのが良いでしょう。
大手不動産仲介会社と地域密着型不動産会社の免許について
まずは不動産を扱う、宅地建物取引業免許にも面白いヒントが隠れていますよ。
宅地建物取引業者になるためには、国土交通大臣免許あるいは都道府県知事免許を有している必要があります。この免許がないと不動産屋さんになれません。
この2つの免許、実はそれぞれ以下のような違いがあるんです。
国土交通大臣免許
- 2つ以上の都道府県にまたがって事務所を設置する場合に必要(例えば、東京都と神奈川県に事務所を設置する)
都道府県知事免許
- 1つの都道府県内に事務所を設置する時に必要(例えば、東京都のみに事務所を設置する)
この免許の違いで大手と地域密着を考えてみたいのですが、大手は国土交通大臣免許によって全国に他店舗展開しているようなケースがよく見受けられます。その反面、地域密着は都道府県知事免許を取得しておけばよく、例えば隣接した区・エリアに何店舗か事務所を構えているなどが特徴です。
つまり、大手の不動産仲介会社に就職した場合、成績によるものなのかシステムによるものなのかは各社事情があるかとは思いますが、県をまたいだ「転勤」の可能性があります。地域密着は他店舗へ配属、となった場合でも県をまたぐことはありません。
転勤をしたくない、という点だけを見ると地域密着型の不動産仲介業者を選択したほうが良いといえるでしょう。
大手と地域密着の不動産仲介会社の業務の特徴について
実際にどんな仕事のスタイルになるのか、という観点からそれぞれを比較してみましょう。
個人的には一度しっかりとしたところに(大手)に入社する、というのは仕事の基礎を学ぶ上では大事だと考えています。基礎ができないまま業務を自分流で進めると、やはりどこかでつまづいたりするものです。
大手不動産仲介会社の仕事スタイル
- まずは座学。宅地建物取引士免許取得、研修
- 日報、週報、月報、各種申請書、顛末書etc さまざまな書類と提出ワークフロー
- 派手なスーツNG、服装などに規定有り
地元密着型仲介会社の仕事スタイル
- いきなり現場でOJT。営業マンに宅建士免許は不要
- 歩合、歩合、歩合
- 細かなワークフローなどは決まっていない。社内規則も不明のこともあり。都度決まる
- 細かな服装の規定なし
先程も記載しましたが、大手のほうが着実であり、一連の流れを時間をかけて学べるでしょう。
すぐに不動産仲介という仕事を経験してみたい!という場合は、地元密着型のほうが人によっては合うかも知れません。上手くその地域でキャリアを重ねていけば、同地域でも名前が知られており、転職時に有利に働くということも少なくありません。
納得の行く不動産業界への就職をするために
一言では紹介しきれないほど不動産業界は職種によっても内容が変わるような奥が深い業種です。
しっかりと各不動産会社のことを調べつつも、自分はどちらが向いていそうか?という自問を重ねながら、最適な選択をしてもらえたら幸いです!